ロッテドラ1佐々木0封デビュー 伊東監督「最初としてはまずまず」
「ロッテ紅白戦、白組8-3紅組」(19日、石垣市営球場)
ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手(22)=桜美林大=が19日、紅白戦に登板し、2回を無安打無失点で実戦デビューを飾った。最速は148キロをマーク。次回は26日・巨人とのオープン戦(那覇)で対外試合初登板することが濃厚だ。
佐々木が差し出した答案に、伊東監督は「最初としてはまずまずだった」の言い回しで合格点を与えた。求めるものが高いからこその言葉だ。
マウンドに立った三回、先頭打者・大木を打ち取ったが、中村に死球を与え、盗塁を許した。続く吉田を見逃し三振、左の根元から得意球のシンカーで空振り三振を奪うも、中村以外は3-2のカウントだった。
「プロはあまり空振りしないし、狙ったところでファウルが取れない」と佐々木が唇をかんだ。伊東監督が前日「力みが入ってどれだけ自分の投球ができるか」とにらんだ通り。だが四回はテンポよく三者凡退に仕留めた。真っすぐにシンカー、カーブ、スライダーを駆使してこの日は計3三振を奪った。
伊東監督は「2イニング目は落ちついていた」と修正力を評価しつつ、「左打者に対しシンカー以外のボールを使えば投球の幅が広がる」と宿題を出した。「一つ一つの球種の精度を上げないと勝てる投手になれない」と佐々木。次回、どんな答案を出すのか、そして伊東監督の採点は-。