明徳義塾・西浦、走攻守でVけん引だ!高校通算23発

 第89回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に四国から明徳義塾(高知)、帝京五(愛媛)と21世紀枠で中村(高知)の3校が出場する。各校から活躍が期待される選手を紹介する。

 高校通算23本塁打のパワーに50メートル5秒9の俊足、そして右翼から矢のような送球を繰り出す強肩。明徳義塾のスラッガー・西浦颯大外野手(2年)は「三拍子そろった」という表現がふさわしい逸材だ。

 その身体能力の高さはプロからも熱視線を浴びる。自身も「打撃だけではなく、走攻守で見てもらいたい」とアピールを忘れない。

 熊本県出身で、「熊本北リトルシニア」に在籍していた中学3年時にはU15日本代表に選ばれW杯に出場。鳴り物入りで入学した明徳義塾では、1年春からレギュラーの座をつかみ、中心打者として経験を積んできた。

 持てるパワーを証明したのが昨夏の甲子園2回戦・嘉手納(沖縄)戦。六回無死満塁で打席に立った西浦は、右中間スタンドに強烈なグランドスラムをたたき込んで大観衆のどよめきを誘った。

 その4カ月前に起きた熊本地震では、同県八代市に住む家族も避難生活を余儀なくされた。「熊本の人たちを元気づけたかった」という甲子園での満塁弾。「あのホームランで自信がついた。打席で余裕が出てきて、周りが見えるようになった」。たくましさを増したスラッガーは新チームでも大黒柱として打線を引っ張り、昨秋の四国大会制覇の原動力となった。

 このセンバツが自身3度目の甲子園となる。昨夏は4強入りしただけに「目標は優勝」ときっぱり。走攻守の活躍でチームを頂点に導くつもりだ。

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