筒香「侍の4番」決まり弾 主砲の自覚に小久保監督託す
「侍ジャパン強化合宿」(23日、宮崎)
『侍の4番』が豪快な放物線を描いた。DeNA・筒香嘉智外野手(25)が、合宿初日のフリー打撃で48スイング中4発の柵越え。WBCの4番争いが注目されたが、この日までに小久保監督は若き主砲に大役を託すことを決めた。
寒風吹きすさぶ宮崎。だが厳しい気候をものともせず、そのバットは快音を響かせた。「このユニホームを着るとまた、いろんな思いとか思い出がいっぱいあると感じます」。その緊張感が筒香に力を与えていた。
DeNAのキャンプ視察の際、指揮官は4番の理想像を「考え方や姿勢が、誰が見ても手本になる人」とし、筒香について「若い選手の手本になる。そういう選手だと思う」と評していた。その考え通り、小久保監督は4番をセの2冠王にも輝いた若き大砲にすることを決めた模様だ。
全体練習後も室内でのティー打撃で汗を流した筒香。「監督、コーチに言われたところで自分の力を出し切れるように頑張ります」。淡々とした言葉の中に、主砲としての責任感をにじませた。