「侍ジャパン強化合宿」（２６日、宮崎）

　２５日の練習試合・ソフトバンク戦で負傷交代したＷＢＣ日本代表・内川聖一内野手（３４）＝ソフトバンク＝は２６日、別メニューで調整した。右肩打撲で骨に異常はなく、今後もチームに残留する。本番が迫ってきているが「大丈夫。長くかからずにやれるのではないかと思います」と頼もしい言葉を口にした。

　一塁守備時に打者走者と交錯し、担架が用意されるほどのアクシデントだった。それでも、一夜明けたこの日は外野フェンス沿いでランニングや軽めのダッシュで調整。室内練習場では確認程度にバットも振り「しっかり戦える状態にして侍ジャパンの一員としてやらせてもらえるように頑張りたい」と早期復帰へ意気込んだ。

　故障の原因となった交錯プレーには「元をたどればあの送球を僕が捕っていれば、何も起きなかった」と話す。世界一を知る精神的支柱はその反省も持ちながら、残留を決めた小久保監督や首脳陣に「感謝しなければいけないし、結果で恩返ししたい」と改めて世界一への思いを強くした。

　早ければ２８日から全体練習に合流。同日からは“ホーム”ヤフオクドームで台湾選抜との壮行試合がある。「もちろん（出たい）。僕らみたいな選手はたくさんチャンスをもらえる立場ではない」と内川。３月７日の開幕へ、しっかりと照準を合わせている。