侍・菅野ゾーン生かし斬る WBC仕様の3次元投球で60球
「侍ジャパン強化合宿」(27日、宮崎)
菅野智之投手(27)=巨人=が宮崎市内で代表合流後初めてブルペン入りした。ゾーンを広く使い、奥行きも利用するWBC仕様の3次元投球で60球。本戦では2戦目の3月8日・オーストラリア戦の先発が決定的な右腕は「より実戦を意識したブルペンにしようと思って練習に入りました」と汗を拭った。
まずは広範囲のゾーンを利用。この日、コーチが左打席に立った状態では、得意球でもあるスライダーを、打者の膝元を意識し低めの厳しいコースに投球。「外国人はプルヒッターが多い。入ってくる球を意識すると思うので、そこから落としていけば、より振ってくるのではないかと。意図的に縦気味に投げました」と説明した。
厳しく攻めたコースの活用で懸念される球数制限は、奥行きで解消する。チェンジアップ、球速の異なる2種類のカーブを使い、少ない球数で打ち取る青写真だ。先発予定の3月1日・台湾プロ選抜戦は「0点に抑えて、球数を極力少なく抑えてやっていくのが一番いい」と菅野。日本で見せた無敵状態を世界でも示す。