侍投壊8失点…小久保監督自慢の投手陣が荒れ荒れ

 「侍ジャパン壮行試合、日本5-8台湾プロ選抜」(28日、ヤフオクドーム)

 WBC日本代表は28日、ヤフオクドームで台湾プロ選抜と壮行試合第1戦を行い、5-8で敗れた。2月25日に行われたソフトバンクとの練習試合に続く黒星で、第1回大会からWBC前哨戦の連敗スタートは初。打線は9安打5得点と奮起したが、投手陣が17安打8失点と崩れた。日本代表は3月1日にも台湾プロ選抜と対戦する。

 WBC本戦へ向けた調整試合。だが初戦のキューバ戦(3月7日)にリリーフ登板予定の則本、前回大会経験者で救援陣の柱となるべき牧田の大乱調。突きつけられた現実が重くのしかかった。

 則本は初回に4安打などで先制され、逆転した直後の三回には王柏融に逆転2ランを浴びるなど3回3失点。小久保監督は「試したいボール(カットボール)もあったと思う。結果はそれほど気にしていない」としたが、今後本戦まで則本の登板は予定されていない。

 17被安打8失点の投手陣。第1回大会の06年からWBC前哨戦での連敗スタートは史上初だ。指揮官は「勝つに越したことはないが、今日までは投手もあらかじめ決められたスケジュールをこなす戦い」と、あくまで調整重視を強調する。

 ただ「日本とは考え方が違う。今まで通りにはいかない。打たれたら終わりじゃない。これを糧にして、本戦に備えたい」とした則本だが、その修正された投球を実戦で試す場がないのが現実だ。

 残り実戦3試合での則本の再登板について小久保監督は「本人が希望すれば」とした。不安材料を残すことになることも「信じているから大丈夫です」と言い切る。日本が最大の武器とした投手力。崩壊の予兆をかき消す時間は、あと1週間しかない。

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