侍・菊池また3安打 頼もし万能侍、左手に死球も「大丈夫」
「侍ジャパン壮行試合、日本5-8台湾プロ選抜」(28日、ヤフオクドーム)
「2番・菊池」が1人3役の大暴れだ。チャンスメーク、つなぎはもちろん、好機での走者一掃まで。ケタ違いの集中力で、侍打線をたたき起こした。
まずは0-1の初回だ。1死から初球を振り抜き、左中間フェンス直撃の二塁打。4番・筒香の適時打を呼び込み同点劇を演出した。七回無死一、二塁では右中間真っ二つ。「二塁ゴロでもいいという思いで1点取りたかった。抜けてくれた良かった」。フォア・ザ・チームの精神を貫きつつ、勝負強さを発揮。八回2死一塁でも右前へ弾き返し、2試合連続3安打を決めた。
二回の2打席目に左手に死球を受けたが、「大丈夫です」ときっぱり。「今のところ調子がいい。落とさないように、モチベーション、気持ち、技術を上げていきたい」。侍合流前には山田との二塁争いに注目が集まったが、今やスタメンに欠かせない存在だ。
27日には田中、山野打撃投手と食事へ出掛けた。鈴木は欠席したが、広島勢で団結。世界一へ結束を強めた。鯉でも代表でも頼れる職人が侍打線のキーマンになる。