「侍ジャパン壮行試合、日本５－８台湾プロ選抜」（２８日、ヤフオクドーム）

　敗戦の中でも４番らしさを見せた。勝負どころでの適時打にチャンスメークの四球。左腕から「自然に」放った左方向の打球に、状態の良さがうかがえる。筒香（ＤｅＮＡ）は「いつも意識していることが試合でできた」と前を向いた。

　初回。２死二塁で打席が巡る。１ボールからの２球目。かつてＤｅＮＡに在籍した元同僚・王溢正の外寄り高めに浮いた直球を狙った。「強く振るだけ」とコースに逆らわず、痛烈な打球が左翼線を襲う。二走・菊池が悠々と同点ホームを踏んだ。

　七回にはフルカウントから四球を選んだ。本戦開幕まで１週間と迫った中での大敗。不安を残す形となったが、前向きに捉えている。「雰囲気は悪くないので。実績ある素晴らしい選手ばかり。最高の準備をするだけ」と筒香。４番がバットで流れを呼び込む。