山田弾!プレーボール2球目ガツン 二塁で先発!守る前にお目覚め
「侍ジャパン壮行試合、台湾プロ選抜1-9日本」(1日、ヤクオクドーム)
試合開始直後、1ストライクからの2球目を振り抜いた。白球は美しい放物線を描き、左翼席へ。WBC日本代表の山田哲人内野手(24)=ヤクルト=が値千金の先頭打者アーチ。チームの停滞ムードを初回から振り払った。
「1打席目でホームランが出て良かった。いつもの自分のスイングができている。ボールの見え方、ストライクゾーンの判断もよくなった。あとは結果につなげるだけです」
侍ジャパン実戦3試合目で初めて「二塁」で先発出場した。過去2試合は慣れないDHで出場し、8打数1安打と沈黙。本来の二塁からリズムを作ってほしいという小久保監督の配慮に応えてみせた。
本番が近づくにつれ体は仕上がってきた。試合前の打撃練習では「腰の開き」を修正。実戦を重ねて「体のキレ」も戻ってきた。お立ち台では「二塁の方がリズムよく打席に入れる。残りの期間でMAXにして、東京ドームで暴れたいです」と約束した。「内緒です」としたが、今後に備えてDH時の対応方法も検討中だ。トリプルスリー男の表情に本来の明るさが戻ってきた。