嶋、苦渋の侍辞退 下半身の張り引かず…代替選手に西武・炭谷
「WBC強化試合、阪神4-2日本」(3日、京セラドーム大阪)
下半身の張りで別メニュー調整を続けてきた日本代表「侍ジャパン」の嶋基宏捕手(32)=楽天=がWBC出場を断念し、代表を辞退することが3日、決まった。代替選手として西武・炭谷銀仁朗捕手(29)が招集される。
小久保監督の代表監督就任時から主将を務めてきた男が、本戦を前に苦渋の決断を下した。所属球団である楽天でのキャンプから別メニューでの練習が続いていた嶋。小久保監督は「5日の試合(強化試合・オリックス戦)に出られればOK。途中出場で1イニングに出られれば」と判断基準を示していた。
ただ、嶋本人は前日の全体練習終了後に「正直、まだ試合に出られる状態じゃないし、迷惑をかける。(試合に出ても)すべて全力のパフォーマンスはできるかと言われたら、そうじゃない」と話し、その後の小久保監督の話し合いで代表辞退が決定した模様だ。
この日の試合後に嶋は「5日までできることをやって。最後まで?そう思ってやります」と話すにとどめた。回復を待ち続けた指揮官だったが、本戦直前で青木、内川とともに野手のリーダー的存在と期待した選手を失った形だ。
「(本人と話し合いは)終わっています。今はまだ話せない。話せる時になればお話します」と小久保監督。主催者側との手続きが終わり次第、出場選手の変更が発表される。