巨人・沢村、1球で危険球退場…チーム“初星”も後味悪い実戦初登板
「オープン戦、日本ハム3-9巨人」(4日、札幌ドーム)
スタンドが騒然となった。6点リードの五回。この回から登板した巨人・沢村の投じた初球145キロが抜け、右打者の清水の後頭部を直撃した。今年の実戦初登板で、まさかの1球での危険球退場。退場を宣告された右腕はざわつきが残る中、うつむき加減でベンチ裏へと引き揚げた。
「投げた瞬間、抜けたと思った。清水君に申し訳ない。(自分のことよりも)当てられた打者の気持ちがあるので、しっかりと謝罪させていただきたいと思います」
試合終了後、帰京するためスーツ姿でベンチ裏の通路に姿を見せた沢村は、神妙な面持ちで謝意を口にした。1球での危険球退場はチームでは初めて。沢村にとっては2014年10月16日のCSファイナルS・阪神戦以来、2度目の危険球退場という苦いマウンドとなった。
新外国人・カミネロらと守護神の座を争う右腕。尾花投手コーチは「また次回ですね」と次戦での奮起を促し、本人も「次、投げる試合に備えてしっかり準備してバッターと対峙(たいじ)できるように」と言葉を継いだ。先発全員の11安打、9得点でのオープン戦初勝利。だが、背番号15にとっては後味の悪い一戦となってしまった。