「ＷＢＣ強化試合、オリックス３－５日本」（５日、京セラドーム大阪）

　野球日本代表「侍ジャパン」が、第４回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に向けた最後の実戦を、代打・秋山（西武）の決勝２点二塁打で勝利した。３－３の九回２死二塁から秋山が右越えに勝ち越しの２点二塁打を放った。

　日本は先発・藤浪（阪神）が初回に四球と悪送球などで２点を先制されたが、二回に鈴木（広島）の３ランで逆転した。

　三回以降は平野（オリックス）、岡田（中日）、増井（日本ハム）、松井裕（楽天）、千賀（ソフトバンク）、宮西（日本ハム）、秋吉（ヤクルト）がマウンドに上がり、四回の岡田の１失点でしのいだ。

　日本は７日にＷＢＣ１次ラウンドの初戦となるキューバ戦（東京ドーム）を迎える。小久保監督は「投手陣にメドが立つというか、（ＷＢＣでの）ボールの対応も含めて良くなってきた。打線はまだ本調子ではないと思う。本戦でもなかなか点は取れないと思うので、つないでつないで勝ちたいと思う。その中で鈴木誠也に１本が出たのは大きい」とこの試合を振り返った。

　小久保監督はまた、ここまでの強化試合を総括し、「投手陣にメドが立った。とにかくピッチャーが抑えないと勝てない。なんとか本戦に向けていい形に仕上がったと思う」と手応えを示すと、「明日（６日）は東京に移動して前日練習を終えて、チーム一丸となって７日（開幕戦）を迎えたいと思います」と決意を表した。