侍・秋山V三塁打!代打で大仕事「与えられたところで結果を出す」
「WBC強化試合、オリックス3-5日本」(5日、京セラドーム大阪)
WBC日本代表は5日、京セラドーム大阪で大会前最後の試合となるオリックスとの強化試合を行い、5-3で勝利を収めた。二回には鈴木誠也外野手(22)=広島=が一時逆転となる3ラン。3-3の九回には代打・秋山翔吾外野手(28)=西武=が決勝の勝ち越し2点三塁打を放った。第4回WBCは6日にソウルで1次リーグA組の韓国-イスラエルが行われて開幕。B組の日本代表は7日、東京ドームで初戦のキューバ戦に臨む。
がむしゃらに食らいついた。3-3の九回2死一、二塁。代打で登場した秋山は、2ストライクと追い込まれながらも、ウエストの内寄り低めの変化球に反応。右翼線への2点三塁打となった。
ガッツポーズで喜びを爆発させた。「落ちてくれと思ってました。深く考えなかった。1本打てるように気合を入れていきました」。気迫のセリフを口にして頬を少しだけ緩めた。
15年に216安打でシーズン最多記録を更新した安打製造機。だが、実績も経験もある大リーガー・青木の合流後、3日・阪神戦からはスタメンを外れていた。これも本人にとっては想定内だった。「これだけのメンバーがそろっている。ずっとスタメンで出られることばっかりじゃない」。気持ちを切り替えて一振りに集中した。
大会本番でも代打の切り札として起用される可能性はあるが「自分の与えられたところで結果を出す」とキッパリ。頂点奪回のため、どんな役割でもこなす覚悟だ。