Gドラ7・リャオ2K!3人斬り 由伸監督もニンマリの1軍デビュー
「オープン戦、日本ハム3-0巨人」(5日、札幌ドーム)
初の1軍マウンドで201センチ、125キロの巨漢右腕が躍動した。八回、4番手でマウンドに上がったドラフト7位・廖任磊(りゃお・れんれい)投手(23)=台湾・開南大=は、日本ハムの上位打線を3人でピシャリ。2三振を奪う堂々デビューに「今日出せるものは出した。いい感じでした」と表情を緩めた。
先頭の西川を遊飛に打ち取り、続く石井一を145キロ直球で空振り三振。最後は近藤を内角146キロ直球で見逃し三振に斬った。仕留めた球は全て内角への直球。「キャッチャーが要求したところに全力でいった。決められて良かった」。長身を生かした、角度のある直球を気後れすることなく投げ込んだ。
石井一への3球目からは「マウンド付近が掘れてきて、バランスが取りにくかったので」とクイックモーションに切り替えた。大胆な攻めと柔軟なマウンドさばき。高橋監督は「工夫もあったり、色んなことが最初の登板にしては良かった」と目を細めた。
チーム方針で今後は1軍を離れるが、指揮官は「チャンスをどこかでとは思う」と再昇格に含みを持たせた。この日の最速は149キロだったが「まだまだ上げられる」と自信を見せる右腕。高校卒業後、一度はパイレーツ傘下のルーキーリーグでプレーした異色の存在が、チーム待望の“新星”として確かな一歩を踏み出した。