小久保監督も驚いた初戦の重圧…打線爆発も「こんなにプレッシャーかかるとは」
「WBC・1次リーグB組、日本11-6キューバ」(7日、東京ドーム)
2大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパンが、14安打11得点の猛打爆発で初戦をもぎ取った。試合前に孟子の言葉を引用して選手を鼓舞した小久保裕紀監督(45)は、WBC初采配を白星で飾った。次なる敵はオーストラリア。連勝で1次リーグ突破に王手をかける。
強力打線のキューバに苦しみながら、それでも小久保監督が一番に求めていた初戦の勝利を手に入れた。
「独特の緊張感の中でのスタートだった。正直、こんなにプレッシャーがかかるとは思っていなかった」と振り返るWBC初戦。だが初回は無死一、二塁から二塁・菊池の好守で併殺を奪い、1点リードの三回は犠飛にはなったが中堅・青木が背走しての好捕を見せるなど堅守が光った。
キューバ打者のスイングが「強化試合の2割増だった」と評する中で「芯で捉えた打球をうまく守った試合」と、日本のお家芸といえる守りから打線の爆発を呼び込んだ。
いよいよ迎えた決戦。試合前、小久保監督は「天によって今日という日が初戦に決められた。地の利は日本、東京ドーム。人の和はチームの和。これが合わされば必ず勝利につながる」と孟子の一説を引用しての訓示で選手を送り出した。
ただ則本、平野ら中継ぎ投手陣がキューバ打線の猛攻を受けて終盤だけで5失点。「甘く入るとあれだけのスイングをされる。修正してほしい」と手応えを感じていた投手陣には課題を残す。それで不振の打線が目覚めての勝利。「天・地・人」。次のオーストラリア戦も「結束」の力で勝利をつかむ。