西武・雄星尻上がりに好投も…辻監督“半袖ピッチング”に苦言
「オープン戦、広島1-6西武」(8日、マツダスタジアム)
早々と2年連続の開幕投手を任せたからこそ、西武・辻監督は苦言を呈さずにはいられなかった。チームのオープン戦初戦に先発した菊池。昨年のセ界覇者を相手に3回1失点で、尻上がりに調子を上げたとはいえ「半袖でやっているんだから。言い訳できない」と厳しい言葉で突き放した。
試合開始の午後1時時点で広島市の気温は8・3度。季節外れの寒波に見舞われたが、菊池は平然と半袖のユニホームでマウンドに上がった。初回に今年の実戦4試合目で初失点し、二回までに4安打2四球。辻監督は「メットライフドームも寒いだろうし、対応しないと」と求めた。
ギアを上げた三回の菊池は圧巻の投球で三者凡退。昨季セ・リーグMVPの新井から習得中のフォークボールで空振り三振を奪い、続く松山の打席ではこの日最速の151キロをマークした。「めちゃくちゃ寒かったけど、そういう状況もある。3イニング目の真っすぐを初回から投げられたら」。次回は15日の中日戦(メットライフドーム)で5回を投げる予定。立ち上がりからの快投で辻監督をうならせるつもりだ。