ブルキナファソ出身の高知所属19歳…夢はNPB、Mラミレスから「学びたい」

 メジャー通算555本塁打のマニー・ラミレス外野手が入団した四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグス。注目を集めるこの独立リーグ球団に、NPB入りを夢見て奮闘する19歳のアフリカ人選手がいる。ブルキナファソ出身のサンホ・ラシィナ内野手だ。2013年に15歳で来日し、練習生から主力選手へと急成長。入団4年目の今季は、さらなる飛躍を目指す。

 4年前に西アフリカのブルキナファソからやって来た少年が、驚くべきスピードで成長を遂げている。

 初めてシーズンを通してプレーした昨季。ラシィナは39試合に出場して93打数23安打、打率・247の成績を残した。本人は「いい経験ができたけど、結果は良くない。まだまだ足りない」と控えめだが、戦力として十分にチームに貢献したと言っていい。

 ラシィナが野球を始めたのは10歳のとき。ブルキナファソで活動していた日本人の青年海外協力隊員からプレーの仕方を教わり、同国ではほとんど知られていなかった野球のとりこになった。

 いつしか「プロ野球選手になりたい」という夢を抱くようになり、15歳だった2013年の夏に来日。高知で1カ月間、練習に参加した。入団テストは不合格だったが、50メートルを5秒8で走る高い身体能力と熱意が評価され、翌14年春から練習生として球団に受け入れられた。

 日本に来た当初はマシンの球にかすりもしないレベルだったが、ラシィナは懸命の努力で上達。15年シーズン終盤に選手登録され公式戦デビューを果たすと、昨季は開幕から代走や代打で結果を残してレギュラーを奪取。クリーンアップを任されることもあり、5月28日の愛媛戦では来日初アーチを放った。

 チームメートと寮で共同生活を送りながら、日本語もあっという間に習得した。テレビでお笑い番組を見るのが好きで「明石家さんまさんが一番面白い」とか。日本の食べ物にもすっかり慣れた。来日時は67キロだった体重が現在は80キロ。俊足に加えてパワーも身につけ、スイングスピードはチームでも1、2を争うほど速くなった。

 さらなる飛躍を目指す17年シーズン。チームはマニー・ラミレスの入団で世界的に注目を浴びている。

 「すごい選手。同じ右打者だし、ラミレス選手からいろいろ学びたい。一緒にクリーンアップを打てればうれしいです」

 今季の目標は「3割、10本塁打、優勝」。スーパースターから多くを吸収して、「NPB入り」の夢に一歩ずつ近づいていく。

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