侍アベック弾 4番筒香、5番中田に続いた 09年村田以来侍2戦連発

 「WBC・1次リーグB組、日本4-1オーストラリア」(8日、東京ドーム)

 日本が逆転勝ちで開幕2連勝。2次リーグ進出へ向け、大きく前進した。2-1の八回、筒香嘉智外野手(25)=DeNA=のバットが火を噴いた。2死一塁から右翼席へ2試合連発となる2ラン。1点を争う苦しい展開が続いた中、頼もしい4番の一発で一気に勝負の流れを呼び込んだ。

 トドメを刺したのはまたも侍の4番・筒香だった。1点リードの八回2死一塁。カウント2-2からケネディの外寄りチェンジアップをフルスイングすると、打球は高々と舞い上がり大歓声が待つ右翼スタンドに舞い降りた。初戦のキューバ戦に続く2号2ランだ。

 「(スタンドに)いってくれたらいいなと思って見てました。届けばいいなと。青木さんが粘り強く出ていただいたので、かえせて良かったです」

 劇弾ぶりは、守備に就く際に中田が脱帽して握手を求めたことにも表れていた。苦笑いの主砲には貫禄さえ漂った。

 侍ジャパンで大会2発は前回大会の阿部以来。2戦連発となると2009年の第2回大会で村田が初戦の中国戦、第2戦の韓国戦で放って以来という快挙となった。

 2試合で8打数3安打の打率・375、5打点、2本塁打。1次リーグ通過をほぼ手中にし、4番の重責を見事に果たしているが、満足するところはない。初回1死二、三塁で三振に倒れた場面を挙げ「あそこで打っていたら流れも良くなった。もっともっと詰めていかないと」と反省の弁が口を突く。

 前日にはDeNA・ラミレス監督からLINEで「がんばってね」と日本語でメッセージが届いた。指揮官の意外な一面に驚かされながら「はい、頑張ります」と返信した。満員のスタンドだけでなく、チームからも熱い声援を受ける。みんなの思いを背負って、筒香はバットを振り続ける。

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