オランダ、サヨナラで2次L進出 バレンティン全て単打で4安打
「WBC・1次リーグA組、オランダ6-5台湾」(8日、高尺スカイドーム)
メジャーでも実績のある選手たちがベンチ前に飛び出した。オランダはチーム一丸の戦いぶりで、サヨナラ勝ち。2連勝で2次リーグ進出を決めた。4安打で全てが単打だったヤクルトのバレンティンは「チームでやっている。自分がチャンスをつくれればいい」と献身的な姿勢を強調した。
終盤まで台湾にリードを許す苦しい試合だった。4-5の八回にヤンキースで正遊撃手を務めるグリゴリアスが「決して諦めなかった。自分のことはいい。チームのために」と二塁打を放ち、同点とする。続く九回にプロファーの押し出し四球で泥くさく試合を決めた。
ベスト4だった前回大会以上のメンバーがそろっている。日本が勝ち進めば、高い壁となりそうだ。バレンティンは「いいプレーをして、最後は優勝したい」と頂点を見据えている。
サヨナラ勝ちで2連勝を飾り、2次リーグ進出を決めた。ミューレン監督は「驚くような試合だった」と劇的な白星の余韻に浸った。先手を取りながらもその後はシーソーゲーム。4-5の八回にグリゴリアスの適時二塁打で追い付き、九回は無死満塁でプロファーが押し出し四球を選んで試合を決めた。試合終盤はワンプレーごとにベンチから選手が声を張り上げるなど必死さが目立った。