侍・藤浪“一球専心” 2番手で登板濃厚!全勝導くゾ

 「WBC・1次リーグB組、日本-中国」(10日、東京ドーム)

 憧れの大舞台へ、いざ出陣だ。WBC日本代表の藤浪晋太郎投手(22)=阪神=が9日、東京ドームで行われた希望練習に参加した。ここまで2試合は登板機会がないが、小久保監督が10日の中国戦はこれまで投げていない投手を起用すると明言。2番手でのマウンドが濃厚な藤浪は「1球も気を抜けない」と“一球専心”で1次リーグ3連勝を誓った。この日、オーストラリアが中国に11-0で勝ったため、日本のB組1位が確定し2次リーグ進出が決まった。

 日に日に高まる感情を抑えながら、一球、一球、確認するようにキャッチボールを行った。藤浪がWBCのマウンドに立つ日が、いよいよやって来る。

 「小学校、中学校から見ていて、憧れていた大会ですし、その舞台に立てるうれしさもある。すごく早く投げたいなという気持ちでいます」

 少年時代から夢見ていた舞台。キューバとの初戦前日の6日は「気持ちの高ぶりは特にはない」と冷静だった。それがいざ試合を迎えると、「自分の中でしびれるような、初日のオープニング(セレモニー)も感動しましたし、そういう意味ですごくやりがいがある大会」と胸も弾んでいった。

 8日には中国-キューバ戦も見た上で、しっかり頭に相手のイメージをたたき込んだ。結果は6-0でキューバに軍配が上がったが、「意外とキューバといい試合をしていた」と油断は全くない。「雰囲気も違うし、1球も気を抜けない感じです」と初登板への思いを膨らませた。

 代表集合後、実戦登板は3試合。2月25日のソフトバンク戦、1日の台湾プロ選抜戦は、カットボールやツーシームを駆使した脱力投法でともに1回無失点。先発した5日のオリックス戦こそ2回2失点だったが、これは初回に力で押した結果。本番への方向性も把握した。小久保監督も「独特の雰囲気の中で、暴れることなく球がばらつかなければ大丈夫だと思う」と期待を寄せる。

 権藤投手コーチからは世界一奪回への切り札的な存在として期待される右腕。「抑えること以外ない。どこで投げようと、一番いいプレーができるようにしっかり準備したい」と言葉に熱を込めた藤浪。世界を相手に、侍の背番号17がベールを脱ぐ。

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