ドミニカ、“幸運のバナナ”で9連勝 ベンチには事故死した母国選手のユニホーム
「WBC・1次リーグC組、ドミニカ共和国9-2カナダ」(9日、マーリンズパーク)
前回大会覇者のドミニカ共和国がカナダに圧勝し、初戦を飾った。
メジャー通算445本塁打のベルトレ(レンジャーズ)を筆頭に先発9人で合計1795本塁打を誇る超強力打線が、15安打9得点と大暴れ。ペーニャ監督も「積極的だったし、球の見極めもよかった」と好発進に満足感を漂わせた。
打の主役はバティスタ(ブルージェイズ)だ。六回のダメ押し3ランを含む3安打4打点。4番の仕事をしっかり果たし、「重圧はなかった。自分のやるべきことに集中した」。投げては先発のマルティネス(カージナルス)が最速163キロの剛球を武器に4回1失点(自責0)。客席を埋め尽くした自国ファンに「110%の力を出せた」と感謝した。
ベンチには1月に相次いで事故死した同国出身のベンチュラ(ロイヤルズ)、マルテ(元インディアンス)両選手のユニホームが掲げられた。開始直前には前回大会でラッキーアイテムとなった“幸運のバナナ”を中心にして円陣を組んだ。
前回大会で史上初の全勝優勝を飾った強豪国が一丸となり、連覇に向けて好発進。大会の連勝を「9」に伸ばした。