前回覇者ドミニカ共和国9点圧勝発進 主砲バティスタ3安打4打点
「WBC・1次リーグC組、ドミニカ共和国9-2カナダ」(9日、マーリンズパーク)
第4回WBC1次リーグC組は9日(日本時間10日)、米国フロリダ州マイアミで開幕し、前回優勝のドミニカ共和国がカナダに9-2で快勝。D組はメキシコのグアダラハラで始まり、イタリアがメキシコに10-9の逆転サヨナラ勝ちを収めた。
前回大会覇者のドミニカ共和国がカナダに圧勝し、初戦を飾った。通算445本塁打のベルトレを筆頭に先発9人で1795本塁打を誇る超強力打線が15安打9得点と大暴れ。ペーニャ監督も「積極的だったし、球の見極めもよかった」と好発進に満足感を漂わせた。
打の主役は主砲のバティスタだ。六回のダメ押し3ランを含む3安打4打点。4番の仕事をしっかり果たし、「重圧はなかった。自分のやるべきことに集中した」。投げては先発マルティネスが最速163キロの剛球を武器に4回1失点(自責0)。客席を埋め尽くした自国ファンに「110%の力を出せた」と感謝した。
ベンチには1月に相次いで事故死した同国出身のベンチュラ、マルテ両選手のユニホームが掲げられた。試合開始直前には前回大会でラッキーアイテムとなった“幸運のバナナ”を中心に円陣を組んだ。前回大会で史上初の全勝優勝を飾った強豪が一丸となり、連勝を「9」に伸ばした。