四国アイランドリーグｐｌｕｓ・高知のマニー・ラミレス外野手（４４）＝登録名・マニー＝が１０日、チームに合流し、越知町民総合運動場で行われた全体練習に初参加した。フリー打撃では、５３スイングでホームラン性の当たり５発と復活へ上々のスタートを切った。また、レッドソックス時代の盟友、ソフトバンク・松坂との対決を熱望した。

　グラウンドに足を踏み入れたマニーは、待ち受けるナインのもとへ、笑顔で歩を進めた。そして「ここに来られて光栄です。一緒にプレーすることで皆さんから学びたい。私からも吸収してほしい」と語りかけた。

　駒田監督からは、調整方法を任されているが「フルに練習するつもりで来た」と初日からハードに動いた。ウオームアップ、ダッシュ、キャッチボールなど投内連係以外のメニューを軽快にこなした。

　圧巻はフリー打撃だった。ナインがケージ裏に集まり、食い入るように見つめる。静まり返ったグラウンドに打球音だけが響く。５３スイングで、左中間フェンス上方のネットを揺らす本塁打性が５本。終盤には度肝を抜く３連発もあった。「１週間ぶりの打撃だったが、初日の割には良かった」と余裕の笑みを浮かべた。

　練習後には、かつてレッドソックスで共に戦った松坂への思いも口にした。「彼はとても高いプロ意識を持っていた。機会があればやってみたいね」。日本を再起の場に選んだマニー。ＮＰＢ行きを達成すれば“夢の対決”が実現する可能性も高まる。

　「まだ時差の調整ができていないが、来週にはいい状態に持っていける」と自信たっぷり。４月１日の開幕に向けてきっちり仕上げていく。