明徳義塾・馬淵監督、清宮敬遠?松井の5連続再び?怪物攻略へ通告
「選抜高校野球組み合わせ抽選会」(10日、オーバルホール)
第89回選抜高校野球大会(19日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で行われた。注目のスラッガー・清宮幸太郎内野手(3年)を擁する早実(東京)は、第5日第2試合で明徳義塾(高知)と対戦する。明徳義塾の馬淵史郎監督(61)は「場合によっては敬遠する」と話し、清宮攻略へ細心の注意を払う構え。一方の清宮は敵将の揺さぶりにも冷静に反応し、普段通りの野球を貫く姿勢を示した。
清宮VS馬淵監督。高校野球ファンにはたまらない対決が初戦で実現した。「そこだけは引くなと(主将に)言ったんやけど」と渋い表情の馬淵監督に、報道陣から「敬遠はあるか?」と質問が飛ぶ。かつて星稜・松井秀喜への5敬遠で物議を醸した将は「聞かれると思とったよ」と苦笑しながら答えた。
「場合によったら敬遠しますよ。終盤でウチが勝っていて、2死二塁とかだったら。でも、全打席敬遠とかはない。そんなことをしたら松井に怒られる」
もちろん清宮には細心の注意を払う。過去対戦はないが、「何回もビデオで見た」と徹底分析済み。「飛距離がすごい。球のとらえ方が素晴らしい」と称賛の言葉を並べ、「松井の打球は弾丸。清宮君はきれいな放物線を描く」と2人の怪物打者の違いを表現する。そして「基本的には外角低めで勝負。外野はフェンスにべったりよ。シングルヒットならOK」と“清宮封じ”の一端を披露した。
伝統の堅守に加え、プロ注目の4番・西浦を中心に「今年の明徳は近年になく得点力がある。打線にも自信がある」と甲子園通算48勝の指揮官は豪語した。「7、8点勝負になる」と乱打戦を予想したあと、「早実さんは横綱。ウチは前頭の下の方。勝ったら大金星よ」とニヤリ。不敵な笑みには“勝算あり”の手応えがにじんでいた。