米国、六回に同点振り逃げ アレナドが気迫のヘッドスライディング
「WBC・1次リーグC組、コロンビア-米国」(10日、マイアミ・マーリンズパーク)
大会初優勝を狙う米国が初戦のコロンビアとの試合で2点を追う六回に適時打と振り逃げで同点に追いついた。
米国の先発、アーチャー(レイズ)とコロンビアの先発、キンタナ(ホワイトソックス)の投げ合いは四回まで両軍無安打の投手戦。
均衡を破ったのはコロンビア。米国の2番手、ギブンス(オリオールズ)に連続三振を喫し、2死走者なしの場面で6番・バルデスが両軍初安打となる左中間二塁打。さらに連続二塁打が飛び出し、2点を先制した。待望の先制点にコロンビアの選手たちは大興奮。得点するたびにベンチから選手たちが飛び出し、生還した走者をハイタッチで迎えた。
キンタナに六回2死まで無安打に封じられていた米国打線は、9番クロフォードがチーム初安打となる右前打で反撃の口火を切る。63球を投じたキンタナに代わってマウンドに上がった2番手、クエベスからキンズラーが左前打を放ってチャンス拡大。2死一、二塁の場面でジョーンズが左翼線適時二塁打で1点差。2死二、三塁の好機にアレナドが振り逃げで同点に追い付いた。2年二冠王のアレナドはヘッドスライディングで一塁に飛び込み、勝利への執念を見せた。