米国がWBC初戦に延長サヨナラ勝ち 前DeNAモスコーソが打たれる
「WBC・1次リーグC組、米国3-2コロンビア」(10日、マイアミ・マーリンズパーク)
大会初優勝を狙う米国が初戦のコロンビアとの試合でサヨナラ勝ちした。2-2の延長十回2死二、三塁でA・ジョーンズ(オリオールズ)が元DeNAのモスコーソからサヨナラ打を放った。
米国の先発、アーチャー(レイズ)とコロンビアの先発、キンタナ(ホワイトソックス)がともに好投し、四回まで両軍無安打。投手戦の様相を呈する中、均衡を破ったのはコロンビアだった。
米国の2番手、ギブンス(オリオールズ)に連続三振を喫し、2死走者なしの場面で6番・バルデスが両軍初安打となる左中間二塁打。さらに連続二塁打が飛び出し、2点を先制した。待望の先制点にコロンビアの選手たちは大興奮。得点するたびにベンチから選手たちが飛び出し、生還した走者をハイタッチで迎えた。
キンタナに六回2死まで無安打に封じられていた米国打線は9番クロフォード(ジャイアンツ)がチーム初安打となる右前打で反撃の口火を切る。球数制限まであと2球となる63球を投げたキンタナに代わってマウンドに上がった2番手、クエバスからキンズラー(タイガース)が左前打を放ち、2死一、二塁とチャンス拡大。続くA・ジョーンズが左翼線二塁打で1点を返すと、2死二、三塁からアレナド(ロッキーズ)の振り逃げで三塁走者が生還し、同点に追いついた。アレナドは一塁にヘッドスライディングで飛び込み、勝利への執念を見せた。
米国は同点の八回に代打イエリチ(マーリンズ)が先頭で左中間二塁打。続く打者には送りバントが予想されたが、最優秀監督賞3回のリーランド監督は強攻策を取る。しかし、クロフォードは初球を打ち上げ、1死二塁。キンズラーの遊撃後方への安打で1死一、三塁としたが、後続が凡退し、勝ち越し機を逸した。
一方のコロンビアも九回2死から連打で一、三塁としたが、六回に先制ホームを踏んだバルデスが空振り三振。大番狂わせのチャンスを生かすことができなかった。
モスコーソは同点の九回1死から4番手でマウンドに上がり、ポージーを三ゴロ、スタントンを捕邪飛に。イニングをまたいだ延長十回は1死から2者連続四球で一、二塁に。2死までこぎつけたが、最後はA・ジョーンズの一打に屈した。