侍・小久保監督 強力オランダ打線ビビるな!バッテリー陣に厳命

 「WBC・2次リーグE組、日本-オランダ」(12日、東京ドーム)

 本当の戦いがここから始まる。第4回WBC日本代表「侍ジャパン」は11日、2次リーグの戦いに向けて東京ドームで公式練習を行った。12日の初戦・オランダ戦を前に、小久保裕紀監督(45)は攻めの姿勢で勝利をつかむことを誓った。

 一つとして楽な戦いなど存在しない。米国での準決勝進出へ向け、強豪国がしのぎを削る戦いが始まりを迎える。1次リーグを3連勝で突破した小久保監督も「1次ラウンドは過去のこと。とにかく明日。明日が大事」と言葉に気合を込めた。

 12日の相手はオランダだ。ボガーツ、シモンズ、グレゴリアス、J・スクープ。メジャーのトップ選手が並ぶ強力打線を誇る。その中で、指揮官は「やっぱり攻めないと。(相手が)ビッグネームでも攻める気持ちを持たないといけない」と選手の心構えを説いた。

 練習中には、正捕手の小林らと話をする姿もあった小久保監督。「バッテリーが組み立ても考えているでしょう。そこに攻める気持ちもないとダメ」と司令塔や救援陣にも、攻めの姿勢で決戦に臨むことを厳命した。

 もう一つのポイントは、相手先発がバンデンハーク(ソフトバンク)という点だ。「いかに早く降ろすかが大切になってくる」と打線の組み替えも示唆するとともに「先発が試合をつくらないと逆転は難しい」と侍先発・石川の投球も鍵を握る。

 特別な日に、決意も新たにした。3月11日。この日は11年に起きた東日本大震災から丸6年を迎え、練習前にはグラウンドの右翼付近で、全員で約1分間の黙とうをささげた。

 「まだ完全な復興を成し遂げたわけではない。明日の試合では(野球を)やりたくてもやれない人がいることを胸に刻み、グラウンドに立ちたい」。勝利こそが人々の活力となり得る。侍に必要なことは、ただ一つ。強大な敵を攻め続ける勇気だけだ。

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