大逆転勝利のドミニカ監督 「敗北が頭をよぎる暇なんてなかった」
「WBC・1次リーグC組、ドミニカ共和国7-5米国」(11日、マイアミ・マーリンズパーク)
前回大会優勝国のドミニカ共和国が一時は5点差をつけられていた試合を終盤の猛攻で逆転勝ち。2連勝で前回大会からの連勝を「10」に伸ばし、1次ラウンド突破に弾みをつけた。
会見場の席に就くなり、ドミニカ共和国のペーニャ監督は会心の笑みを浮かべた。
守備の乱れなどから失点を重ね、一時は5点のビハインド。相手先発ストローマンの前に五回まで三塁さえ踏めなかった打線が、六回以降は3本塁打を含む7安打7得点。劇的な逆転勝ちに「勝った試合はいつでも気分はいいが、今日のは信じられない勝ち方だった」と言って喜びを噛みしめた。
3点を追う七回からは9日のカナダ戦で起用した勝ちパターンの中継ぎ陣をつぎ込み、追加点を許さなかった。「敗北が頭をよぎる暇なんてなかった。我々は自分たちが欲するものを手にするまで戦い続けた」。七回にカスティーヨの適時二塁打で1点を返し、八回にクルーズの3ランで逆転。選手を信じた采配が功を奏した。