由伸監督あきれた G連日の1安打に怒り通り越した「技術でしょ」
「オープン戦、阪神5-1巨人」(12日、甲子園球場)
凡退を繰り返す姿に、巨人・高橋由伸監督(41)は怒りを通り越し、あきれ果てていた。今年初の伝統の一戦。勝利に沸く虎党の大歓声を背にベンチ裏の通路に姿を見せた指揮官は、打線について問われ「打ってくれないと困るし、こちらも悪いのか…。そうなのかな。こっちも悪いのかな」と自嘲気味に振り返った。
前日に続き、放った安打はわずかに「1」。三回2死から吉川大が敵失で出塁し、続く石川が左翼線への適時二塁打を放ったのが唯一の安打となった。オープン戦、そして阿部、村田が出場しなかったことを差し引いても厳しい数字。この日の敗戦を「惨敗」と表現した指揮官の表情も曇った。
2日から遠征が続いており、練習時間は確かに少なくなってはいる。それでも「シーズンが始まっても遠征は続くこともある。何の言い訳にもならない。技術でしょ」と断罪。村田ヘッドコーチも「結果が全て。打席での闘争心や気が感じられない」と突き放した。
試合後、岡本、宇佐見ら若手10人がバットを手に室内練習場へ向かい、振り込んだ。3月も半ばを迎え、いよいよふるい落としの段階に入ってくる。高山、北條ら若虎が快音を奏でたのとはあまりにも対象的なヤングGの沈黙ぶり。ここからはい上がれるかどうかが、1軍生き残りへの岐路となる。