イスラエル止まらん4連勝 投打がっちりキューバ撃破
「WBC・2次リーグE組、イスラエル4-1キューバ」(12日、東京ドーム)
キューバに快勝したイスラエルのジェリー・ウェインスタイン監督(73)に、こんな質問が飛んだ。
「イスラエルが米国の第2グループと思われているが?」
質問の主はキューバ人記者だった。ウェインスタイン監督は、「そのような意見には同意しかねる。米国のリーグなら、今ごろスプリングトレーニングに参加している」と冷静に返した。
この言葉のように足を地に着けた試合運びだった。先発マーキーが二回にデスパイネに一発を浴びたがすぐさま反撃。四回2死一塁でラバンウエーの二塁打で同点。六回には1死一、二塁でボレンスタインが初球を右前に運んで勝ち越すと、2死後にはガイレンの右越え二塁打で追加点を奪った。
六回途中からはソーントン、ゴールドバーグ、ザイドの中継ぎ陣がキューバの反撃を断ち切った。さらに八回にはスクイズで4点目を奪った。
これで4連勝。今大会初めて先制を許しながらの逆転勝利に「キューバのようなレベルの高い国に勝ったのは大きい。(投打の)両方がかみ合った」と指揮官はうなずく。
扇の要・ラバンウエーは「投手陣が僕を信頼し、僕も投手陣を信頼している」と言う。誰もがイスラエルにルーツを持つ。試合を重ねるにつれて増す団結力。旋風は本物だ。