侍・中田 大会タイ・4戦連続本塁打へ 「勝ちにつながる一発なら狙いたい」

 「WBC・2次リーグE組、日本-キューバ」(14日、東京ドーム)

 WBC日本代表「侍ジャパン」は13日、東京ドームで一部の選手が調整して14日のキューバ戦に備えた。中田翔内野手(27)=日本ハム=は大会タイ記録の4戦連続本塁打がかかる。12日・オランダ戦では決勝打を含む3安打5打点で勝利に貢献。打撃好調の5番打者は「誰も負けることは考えてない」と2次リーグ全勝突破を見据えた。

 前夜の激戦を振り返れば、自然と言葉は熱を帯びた。オランダ戦では決勝打を含む、3安打5打点の活躍。個人で残した成績以上に、一丸で手にした勝利に価値がある。14日のキューバ戦で本塁打を放ち、4戦連発となればWBC大会史上タイ記録。中田は勝利するためのフルスイングを誓う。

 「正直、ホームランはどうでもいいけどね。でも、でも、勝ちにつながる一発が出るなら、それは狙いたい」

 強い思いを言葉に込めた。実戦12打数無安打での代表合流。だが、大会では一転して好調が続く。4戦で14打数5安打(打率・357)、8打点、3本塁打。日本選手の1大会3本塁打は、第1回(06年)の多村仁に続き2人目だ。支えるのは積極性とフルスイング。3発はいずれも3球以内で仕留めている。

 攻めの姿勢は中田にとって、好調のバロメーター。「シーズンを通しても状態がいい時は(本塁打を)狙っている打席。勝負をかけられている時は結果がいい」と言う。対戦経験、データの少ない投手と戦う国際大会。一昨年のプレミア12では4戦で11打点を記録。特に一発勝負では無類の強さを誇る。

 この日は宿舎で静養に充てた。14日はキューバ、15日はイスラエルと戦う。誓うのは全勝での準決勝進出。内容にもこだわりたい。プレミア12は無敗で準決勝に進んだが、韓国に敗れて3位に終わった。「1敗することの怖さを感じた。変な勝ち癖を付けたくない。ただ、そういう意味でも全勝でいきたい」。気を引き締めて戦う。

 ただ、チームの雰囲気には手応えを感じる。12日は延長タイブレークを制した。結束はより強まった。「俺たちは1敗もできない、1敗も許さないと思って戦っている。つないで、つないで。日本の良さを前面に出して勝ちたい」と中田。負けないジャパン-。象徴となる5番打者が、フルスイングで得点を生む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス