侍ジャパン、執念の逆転勝ち 小久保監督迷って出した代打・内川が決勝犠飛

ヤクルト・山田哲人(左)と笑顔で握手する侍ジャパン・小久保裕紀監督=東京ドーム(撮影・棚橋慶太)
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 「WBC・2次リーグE組、日本8-5キューバ」(14日、東京ドーム)

 日本が執念の粘りで逆転勝ちを決めた。3度リードされる苦しい展開でも攻撃陣が奮闘。1番に戻った山田(ヤクルト)が先頭&ダメ押しの2本塁打。4番・筒香(DeNA)が3安打2打点の活躍で、1次リーグから無傷の5連勝を飾った。

 小久保監督は「オランダ戦(12日)に引き続き、非常に厳しいゲームでしたけど、打線が粘って逆転してよかったです」と喜んだ。

 まずは初回、先頭の山田が左翼越えにソロ本塁打を放った。WBCで日本代表選手の先頭打者本塁打は、第1回(2006年3月12日・米国戦)のイチロー、第3回(2013年3月10日・オランダ戦)の鳥谷敬に次いで3人目。先手を取った。

 だが、先発の菅野(巨人)が乱調。二回に逆転の2ランを浴びるなど、4回7安打4失点でKOされた。リードされる展開で筒香は三、五回と同点に追い付く中前適時打を放ち、見事に4番の仕事を果たした。さらに1点ビハインドの六回には、打撃好調の小林(巨人)が左前適時打。

 ハイライトは同点で迎えた八回だ。1死から松田(ソフトバンク)が、一塁手の失策で出塁。続く秋山(西武)が左前打で一、三塁。ここで「ラッキーボーイ小林に代打は勇気いったんですけど」(小久保監督)と、迷いながら代打に内川(ソフトバンク)を送った。内川はカウント1-2から4球目、右犠飛で勝ち越しを決めた。さらに続く山田が初球、この日2本目となるダメ押しの2ランで勝利を決めた。1試合2発は第3回(2013年3月12日・オランダ戦)の阿部以来、2人目。

 投手陣は平野(オリックス)、増井(日本ハム)、松井(楽天)、秋吉(ヤクルト)、牧田(西武)と必死のリレーでつないだ。日本はこれで2次リーグに連勝。最低でもプレーオフに進出できることが確定した。

 1、2次リーグ全勝と準決勝進出がかかる15日・イスラエル戦に指揮官は「今日までのことは過去なんで明日勝ちにいきます」と超満員のスタンドに約束した。

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