巨人・阿部、待望の1号で打線にゲキ OP戦22打席目
「オープン戦、ソフトバンク3-5巨人」(15日、ヤフオクドーム)
大黒柱がひと振りで存在感を示した。初回2死一塁。巨人の4番・阿部はソフトバンク先発・摂津の内角高め直球を「うまく腕をたたんで打てた」と右中間テラス席に運んだ。オープン戦22打席目で待望の1号。「ここまで内容があまり良くなかったんでね」と、少しだけ表情を緩めた。
2試合連続1安打負けを喫して迎えた14日の練習前。円陣の中でゲキを飛ばした。打線は奮起し、計8安打と底を脱した。一夜明けて、この日は自らのバットでチームを鼓舞。主砲の一撃に呼応するように二回に柿沢、四回に村田に一発が飛び出すなど、四回までに5得点。打線活性化の呼び水となった。
高橋監督は「そろそろ、ちょっとずつ上げてきてもらわないと困るっていうのはありますけどね」と穏やかな表情で話した。昨季は右肩痛の影響で出遅れたが、今年は体調は万全。3月も半ばに入り「(オープン戦の)残り試合も少ないし」と気合を込める37歳が、徐々に状態を上げてきた。