“食の侍”小久保ジャパンをお助け ロス在住日本人料理人が合流
第4回WBC日本代表「侍ジャパン」は16日、米国へ出発したが、決戦の地で“食の侍”が合流する!米国・アリゾナでの合宿を経て、ロサンゼルスでの準決勝以降の戦いへ臨む侍ジャパンに日本人シェフが帯同し、選手たちの食事面を支えることが16日、分かった。異国の地で懸案となる「食」をカバーし、勝負に集中する環境を整える考えだ。
何よりも大きな援軍だ。米国での大切な試合に臨む侍たち。そこに、日本人シェフが帯同し、食事面をサポートすることになった。
侍ジャパンの事業を担当するNPBエンタープライズの今村社長は「食事はとても大事にしている。選手もそこを気にしているところ」と話した。
これまでのWBCでも、食事面は大きな懸案の一つだった。日本での遠征とは違い、前回大会でも選手宿舎では食事会場などが用意されず、選手はミールマネーを渡されて外食を余儀なくされた。
慣れない異国の地。うまくホテル外での食事が取れなかった選手の中には、期間中に体重を落としてしまう者もいたという。その点を考慮し、今村社長は「野球だけに集中できる環境を整えた」とシェフ帯同の理由を説明する。
宮崎での合宿期間中から栄養士がチームに帯同して栄養面のサポートを徹底してきたが、加えて米国では、ロサンゼルスで日本料理店を営むシェフを招へいし、選手たちが何不自由なく日本食を堪能できる環境を整えた。
小久保監督は米国での注意点に気候の変化を挙げ「アリゾナは暑くて、ロスは夜が寒い。選手がしっかり対応していかないと」と体調面を憂慮した。“食の侍”を助っ人に加えて体調を万全にし、世界一奪還への準備を整える。