侍・小久保監督が喝 “真夏”の解放感「怖い」
WBC日本代表・侍ジャパンは17日(日本時間18日)、準決勝に備えて米アリゾナ州グレンデールのドジャースのキャンプ施設で米国入り後初の全体練習を行った。
異国での解放感に喝だ!小久保裕紀監督(45)は、米アリゾナでの初練習で米国に渡った解放感を懸念し、勝負の時への準備を怠らないよう選手たちに説き、21日(日本時間22日)の準決勝へチームを引き締めた。
春の訪れを待つ日本から、真夏のようなアリゾナへ。降り注ぐ太陽に加え、激戦続きの2次リーグを突破した安堵(あんど)感。すべてが思わぬ落とし穴へとつながる。
6連勝の喜びより、指揮官は「逆に解放感の方があるのではないか。その時にけがをされるのが一番怖い。そういう話は(選手たちへ)練習前にしました」と警鐘を鳴らす。
ガラリと変わった気候など、難しい体調管理こそがテーマだ。「ウオーミングアップを丁寧にすること、あまり動きすぎないようにすること」と指示を出した小久保監督。練習時間の短縮などもしながら、選手が調整しやすい環境に心を砕いた。
準決勝の相手は米国、ドミニカ共和国のどちらか。浮ついた気持ちで勝てるような相手ではない。「選手にはうまく疲労を抜きながら、いいパフォーマンスを出せる準備をしてほしい」。心と体を引き締め、世界一奪還を懸けた最後の戦いへと臨む。