マエケン、侍・菅野に金言 前エースから現エースへ「力を信じろ」
WBC日本代表・侍ジャパンは17日(日本時間18日)、準決勝に備えて米アリゾナ州グレンデールのドジャースのキャンプ施設で米国入り後初の全体練習を行った。
顔をしわくちゃにして笑った。ドジャース・前田健太投手(28)が、午後から始まる自身の練習前にTシャツとドジャーブルーの短パン姿で登場。「せっかくみんなに会える機会だったので」。小久保監督とあいさつを交わすと「ここまで勝ち上がれてよかったですね」と祝福の言葉を送った。
前田の存在に気付いた侍たちからは、次々と握手を求められた。青木(アストロズ)からは「準決勝、マエケンあるよ!」と強烈な一撃。フィールドに爆笑が起こった。
侍のエース格だった13年の前回大会では準決勝のプエルトリコ戦に先発。敗れはしたが、5回1失点と好投した。「いつも通りいくしかない、と。ここまで来たらやるしかない、という感じだった」。当時の心境を思い返した。
今大会のエース、菅野(巨人)からもあいさつを受けた。自分と同じ準決勝での先発が予想される。相手はドミニカ共和国と米国に絞られた。「自分の力を信じてやるしかないし、いまさらスタイルを変えることもできない。そういう話ですね」。明かした会話の中身には金言が詰まっていた。
4年前の登板で実感したことがある。「世界は広いんだな、って。自分がそこに立った瞬間に(メジャーが)すごく遠く感じた。実力の差。それが(メジャーを目指した)きっかけですね」。15年オフに海を渡り、昨季は16勝。「4年前からすごく成長できたと思う」。前田が発する言葉の一つ一つに重みがあった。