侍・菅野&千賀で米倒だ 侍2本柱投入!メジャー軍団ぶった斬る
21日(日本時間22日)の準決勝・米国戦で先発濃厚なWBC日本代表・菅野智之投手(27)が19日(同20日)、米アリゾナ州グレンデールのキャメルバックランチでブルペン入りし63球を投じた。同じく米国戦で救援登板が見込まれる千賀滉大投手(24)もブルペンで65球の調整。侍二枚看板の必勝リレーで米国撃破に臨む。この日はドジャースと練習試合を行い、2-3でサヨナラ負け。実戦2連敗でアリゾナ合宿を終え、準決勝の舞台となるロサンゼルスに移動した。
雲一つない青空の下、右翼付近のブルペンで菅野と千賀が腕を振り続けた。大一番のマウンドに上がることが濃厚な2人には、小久保監督、権藤投手コーチも熱視線を送った。
「(米国は)知ってる名前しかいない。ただ、自分の力を出せればいい勝負をできると思う。とにかく0点に抑えることが目標」
米国戦での先発濃厚な菅野は強い決意で言い放った。14日の2次リーグ・キューバ戦では先発し4回4失点。それでも侍投手陣の軸であることに変わりはない。準決勝は完全アウェーの状況が見込まれるが「この上ないシチュエーション。盛り上がりもすごいと思う」と独特の雰囲気を力に変えるつもりだ。
この日のブルペンでは全球種を投げ、その中にはフォークも数球。昨季は投じていた球種だが、このオフからチェンジアップを導入したこともあり、今大会は封印していた。「投げるかどうかはまだ分からないですけど。あったらあったで有効になるのは間違いない」。米国戦では状況に応じて“解禁”する可能性もありそうだ。
準決勝を万全の態勢にするために、ブルペンで待機するのが千賀だ。今大会は中継ぎスタートだったが、15日のイスラエル戦で先発し5回無失点。計9回無失点と成績は抜群で、米国戦では大事な局面で登板を任されることが有力視される。
球数制限は2次リーグの80球から95球へと増える。それでも「球数は気にしないでやります。上原(浩治)さんからも助言をいただいたので」と一球に全力を注ぐ姿勢を示した菅野。侍の二枚看板が全てを出し切り、侍ジャパンを決勝へといざなう。