侍・鈴木誠也「気合で打ちます」 14の3も「状態悪くない」
WBC日本代表「侍ジャパン」が20日(日本時間21日)、準決勝・米国戦へ向けてロサンゼルスのドジャースタジアムで前日練習を行った。鈴木誠也外野手(22)=広島=は原点の地に降り立って、一戦必勝を誓った。
高校日本代表に選出された際に、ドジャースタジアムで観戦。「客席の一番上で試合を見た」4年後、“一番下”のグラウンドで威信を懸けて戦う。
「一番上で見ていたんですけど、怖かったです。まさかそのグラウンドに立っているとは」。1時間半の練習を終えた鈴木は、感慨深げに球場全体を見渡した。「少し狭く感じる。観客が入ったらまた、雰囲気が変わるので。楽しみです」。“神ってる”シーズンを経て代表入り。世界一にあと2勝まできた。
好調打撃陣の中で鈴木は1、2次リーグ5試合に出場し、14打数3安打。現状、目立った活躍はない。それでも流れを変える勢いや、チャンスに強い打撃も魅力。「もともと状態は悪くない。試合でうまくいけてないだけ」と前を向く。
「修正するポイントは分かっているので。早く…といってももう時間ないので。あとは気合で打ちます!!」
完全アウェーで迎える一戦。それでも「全く気にならない」と言う。「この前の試合で『チキンボーイ』って言われて。声援だと思って手を振ったら、あとでヤジだって言われて気付きました」。豪快に笑った強心臓の22歳。大舞台でこそ輝く秘密がここにある。世界一へ。準備OKだ。