野茂氏が始球式、ラソーダ元監督と日米ユニホームで登場
「WBC・準決勝、、日本-米国」(21日、ロサンゼルス)
決戦を前に、元ドジャースで日米通算201勝を挙げ、野球殿堂入りも果たした野茂英雄氏(48)が、始球式を行った。
「侍ジャパン」のユニホームを身にまとった野茂氏は、場内の大歓声を受けながらマウンドへ。その野茂氏にボールを手渡したのは、ドジャース時代の指揮官でもある名将、トミー・ラソーダ氏(89)。こちらは米国代表のユニホームを着て登場した。
野茂氏の投じた球は高めに抜けたが、捕手役を務めた鈴木誠也がジャンプしてキャッチ。再びの大歓声を受けながら3人がガッチリと握手を交わし、記念写真に収まった。
この光景をTBSテレビの解説席で見届けた、やはりドジャースに在籍していた元広島の黒田博樹氏は「鈴木はぜいたくですね」とうらやましがっていた。
野茂氏は1995年に、当時の近鉄からドジャースに移籍し、日本人選手としては1960年代の村上雅則氏以来となる大リーグのマウンドに登った。その後は独特なトルネード投法でメジャー通算123勝の成績はもとより、ノーヒットノーランを複数回達成するなど活躍。今日、野手のイチローをはじめ、多くの日本人選手が大リーグへ渡る架け橋の役割を果たした。