帝京五“意地の初得点” 元プロの小林監督「自分たちの戦いできなかった」
「選抜高校野球・1回戦、作新学院9-1帝京五」(23日、甲子園球場)
せめてもの意地を見せた。0-9の九回2死三塁から帝京五の7番・堀内大暉外野手(3年)が「絶対に1点取りたかった」と左翼線へ適時二塁打。69年の初出場時は初戦で完封負けした帝京五が、48年ぶりの甲子園で奪ったチーム初得点だった。
元ロッテ投手で就任1年目の小林昭則監督(49)は「自分たちの戦い方ができなかった」と唇をかんだ。エース・岡元健太朗投手(3年)が5失点で三回途中降板。攻撃では二回にスクイズ、三回には盗塁と送りバントを失敗するなど、持ち味の“スモールベースボール”が影を潜めた。
この1年間、ナインは毎晩どんぶり2杯のご飯を食べるなど体力強化に励んできた。「ハイレベルな野球と雰囲気を味わえたことが今後に生きる」と小林監督。大敗の悔しさを力に変えて夏を目指す。