呉機動力で得点奪う V候補・履正社に「10点くらい取られるのは覚悟」
「選抜高校野球・2回戦、呉-履正社」(25日、甲子園球場)
25日の第2試合で履正社(大阪)と対戦する呉(広島)は24日、兵庫県西宮市内の球場で最終調整を行った。決戦を前に中村信彦監督(62)は「いつもと同じでいい」と平常心を強調。初戦突破の勢いそのままに、ベスト8入りを目指す。
開会式直後の初戦で延長十二回の末に6-5で至学館(愛知)を下し、甲子園初勝利を飾った。「一つ勝って、気分的には楽になっていると思う。初戦のようにコツコツとつないでいけたらいい」と指揮官。1回戦同様、足を使った機動力で得点を奪いにいく。
相手は日大三(東京)との初戦を11安打12得点の猛攻で勝ち上がってきた優勝候補。「まともに打たれたらスタンドまで運ばれるのではないか。緩急をつけながら、タイミングを外すしかない。10点くらい取られるのは覚悟しとして、池田が半分くらいに抑えてくれたら面白くなる」と青写真を描いた。
この日は、打撃練習やノックで大一番に備えた。グラウンドには中村監督の大きな声が響き渡っていた。金星を挙げて、聖地に呉旋風を巻き起こす。