ロッテ・涌井、8度目開幕へ万端「当日、30分前に緊張すればいい」
「オープン戦、巨人2-0ロッテ」(25日、東京ドーム)
現役最多タイ、7度の開幕投手を務めた実績からだろう。ロッテ・涌井から漂うのは“貫禄”の2文字だ。
「昨年も言ったけど、1週間緊張しっぱなしはよくない。当日、30分前に緊張すればいい。普段通りに生活しますよ」
西武時代に5年連続、ロッテ移籍後は3年連続3度目となる大役に、エースはサラリと言った。
5回を98球で被安打7の2失点。三回を除いて、毎回先頭打者を出した。それでも粘る。大崩れはない。自らをチェックする。体が早く開く、横振りになっているなど。「あと5日間で修正します」。その日を任される意味を骨の髄まで知っている。
「段階を踏んでやってきた。本番で自分のものを出してほしい」と伊東監督。送るのはこの言葉だけ。“信頼”の2文字が漂う。