竹田2安打完封で履正社8強 打だけじゃない!1点差守り切る
「選抜高校野球・2回戦、履正社1-0呉」(25日、甲子園球場)
2回戦に臨んだ履正社(大阪)は、竹田祐投手(3年)が呉(広島)を2安打完封。8強一番乗りを果たした。
強力打線だけじゃない。履正社の背番号1を着けるプライドを、竹田が結果で示した。被安打2、三塁も踏ませず公式戦初完封。初回に先制した虎の子1点を守り切った8強入りに「気分はすごくいいです」と笑顔がはじけた。
初戦の日大三戦は5失点完投。バランスの悪さを反省し、この日はノーワインドアップをやめ、すべてセットに変更した。「段々と直球が走ってきた」という尻上がりの投球で、九回にこの日最速の140キロを計測。初めての試みを大舞台でできる対応力が光った。
切り替えもできていた。初戦突破した夜、岡田龍生監督(55)は「もう、1回校歌を歌ってよかったというチームではない。何が目標か再確認しろ!」と、ナインを引き締め直した。174球を投じた右腕は、宿舎の大浴場につかり疲労回復。朝晩2度の入浴が日課という大の風呂好きは、5失点の屈辱をきれいに洗い流して2回戦に臨んでいた。
「いつも野手に助けてもらっているので、今日は助けられたかな」と胸を張った竹田。投の柱の活躍で、V候補が初の全国制覇に一歩前進した。