由伸巨人 オープン戦最下位…チーム打率も・196で最下位
「オープン戦、巨人0-2ロッテ」(26日、東京ドーム)
不安を残し、由伸巨人が2年目のオープン戦を終えた。19試合を戦い5勝14敗の最下位。チーム打率も・196の最下位に沈んだ。この日はWBCで離脱していた坂本勇を復帰後初めてスタメン起用し「開幕戦を多少意識した」(高橋監督)というオーダーで無得点。二塁も踏めず、ドームにはため息が充満した。
野手では坂本勇、小林が不在の中、若手を積極的に登用した。だが、多くのチャンスを得たヤングGのプレーぶりは、指揮官を満足させるに至らなかった。「まだまだ力が足りない部分が多いのかな。もっともっと頑張ってほしいなというところ」。穏やかな口調ながらも、厳しく奮起を促した。
一方で、中軸を担う村田が打率・128、マギーが・148と、こちらも厳しい数字が並んだ。それでも「実績のある選手たちですから、オープン戦と公式戦はまた違うのかな」と指揮官。村田ヘッドコーチも「好転してもらわないと困る。調整してな」と変わり身への期待を込めた。
オープン戦で最下位となるのは08年以来。この年は夏場以降の猛烈な追い上げで、首位を走っていた阪神との最大13ゲーム差を逆転して優勝している。吉兆なのか、それとも…。「最終的に勝てればそれでいいと思っていますし」。指揮官は強気の言葉を残し、会見を締めた。