秀岳館 3季連続8強 昨夏覇者・作新学院を逆転
「選抜高校野球・2回戦、秀岳館3-2作新学院」(27日、甲子園球場)
3試合が行われ、秀岳館(熊本)は史上5校目の夏春連覇を狙った作新学院(栃木)に競り勝ち、3季連続の8強入りを決めた。
秀岳館の背番号1がバットで昨夏王者に痛烈な一撃を加えた。同点に追い付いた直後の四回2死二塁。「狙っていた直球が甘く入った」。田浦文丸投手(3年)が左腕大関の初球を捉え、右越えの勝ち越し三塁打。塁上で左腕を突き上げた。
再三好守を見せた二塁手の渡辺が先頭で二塁打。「いいプレーをする渡辺に恩返ししたかった。後輩2人が打ったし、自分も続きたかった」と笑った。
「打撃センスがいい」と鍛治舎巧監督(65)に評される田浦は昨秋主に2番に起用された。今大会初登場だったこの日は「相手打線のデータは見たが大関君の投球はあまり見ていないので」と打線の下位に回ることを鍛治舎監督に直訴。味方の打撃を観察しながら二回の第1打席でファウルを2球打って「感じをつかめた」という。
昨夏に続く甲子園2度目の先発マウンドでは最速142キロを記録し、7回途中まで1失点でしのいだ。次は高崎健康福祉大高崎-福井工大福井の再試合の勝者と対戦。3季連続の4強へ。「明日しっかり見て準備する」と目を輝かせた。