PL学園が高野連脱退 春夏7度Vの名門 「休部状態で部員いない」と説明

 日本高野連は29日、春夏通算7度の甲子園優勝を達成し、昨夏をもって活動を休止した大阪のPL学園硬式野球部が日本高野連に脱退届を提出し、受理したと発表した。

 同校が3月22日に大阪府高野連に提出した文書によると、硬式野球部は2年前から部員募集を停止した状態で、現在のところ募集再開の予定は立っていないという。期間を「募集再開を決めるまでの間」と区切り、非加盟とする旨を説明している。この日午前11時、日本高野連に受理された。

 文書は「本校は諸事情により、平成27年度から硬式野球部の新規部員募集を停止しました。昨年夏の選手権大阪府大会終了後に3年生部員が引退して部員がいなくなり、以後事実上休部の状態になっております。現在のところ部員募集再開の予定は立っておりません。このような状況の中で貴連盟にいろいろとご迷惑をお掛けするのは大変申し訳なく存じ、平成29年度から部員募集再開が決定するまでの間、貴連盟への非加盟を決めさせていただいた次第です」としている。

 同校はデイリースポーツの取材に「休部状態で部員がいなくなっているので、加盟する意味がないということです。(再開へ向けた対応は)まだまだ整っていないので。再開へ向けてどう整えていくか検討していきたい。(再加盟は)硬式野球部として活動するのであれば戻れると(大阪府高野連に)確認済みです」とコメントした。

 同校は不祥事によって2013年2月から6カ月間の対外試合禁止処分を受け、当時の監督が退任。同年秋の近畿大会からは野球未経験の正井一真校長が監督登録でベンチ入りするなど、実質的に監督不在の状況が続いていた。

 15年からは新入部員の募集も停止。昨夏の大阪大会2回戦で東大阪大柏原に6-7で敗れた後は、新チームの部員がいなくなるため休部していた。

 同校は木戸克彦氏、桑田真澄氏、清原和博氏、立浪和義氏、宮本慎也氏のほか、現役プロではドジャース・前田健太らを輩出した名門。1月には、OBらが同校へ活動再開を求める嘆願書を提出するなど努めてきた。

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