履正社・竹田が2安打1失点完投 六回までパーフェクト
「選抜高校野球・準々決勝、履正社8-1盛岡大付」(29日、甲子園球場)
履正社(大阪)は盛岡大付(岩手)を下して14年以来3度目の4強進出を決めた。
外野席への弾道を見ても、右腕の表情は変わらなかった。七回先頭の盛岡大付・植田に左越えソロを許すまで、パーフェクトに抑えていた履正社のエース竹田祐投手(3年)は「(完全試合の)意識はなかった。一人一人大事にと思った」と最後まで無欲だった。
2安打1失点完投。盛岡大付打線を分析するため、2回戦・智弁学園戦のビデオを3度も見直し「インコースをしっかり攻められた」と成果を出した。「いいリズムで流れをつくれば打線も打つ」と自身も五回に左翼への2点二塁打で追加点を挙げた。
「全国優勝を目指してきた。また一つ勝って、決勝につなげたい」。内野ゴロ14個で92球の省エネ完投。同校悲願の甲子園初制覇へ、条件は整いつつある。