履正社が3年ぶり決勝進出、報徳学園に九回逆転勝利

 履正社-報徳学園 9回表履正社1死満塁、若林が右前に適時打を放つ。捕手篠原=甲子園
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 「選抜高校野球・準決勝、履正社6-4報徳学園」(30日、甲子園球場)

 近畿隣県対決は履正社(大阪)が九回に4点を奪い報徳学園(兵庫)に逆転勝ち。3年ぶりの決勝進出を果たした。

 先攻の履正社は2-3で迎えた九回、先頭の代打・白滝恵汰内野手(2年)が右中間二塁打で出て、1死一、三塁から2番・溝辺冬輝内野手(3年)のスクイズ(犠打野選)で同点とした。

 報徳学園はここで2番手・池上颯投手(3年)から左腕・津高弘樹投手(3年)に交代。3番・安田尚憲内野手(3年)は四球で1死満塁とし、4番・若林将平外野手(3年)が右前適時打を放ち4-3と逆転に成功。なおも1死満塁から浜内太陽内野手(2年)の遊ゴロは三塁走者が本塁で封殺された後、報徳学園の捕手が一塁へ悪送球して、さらに2点を加えた。

 報徳学園は優勝した2002年以来となる15年ぶりの決勝進出を逃した。六回2死二塁から長尾亮弥外野手(2年)の中前適時打で1点を勝ち越し3-2とリードしたが、九回に逆転された。

 五回までは両校が譲らず2-2の同点。履正社は初回2死から主砲・安田が自身の甲子園初本塁打となる右中間ソロで1点を先制。二回も1死一塁から西山虎太郎内野手(2年)の右越え適時二塁打で1点を追加した。

 今大会初登板の先発・松井百代投手(3年)は3回2失点で、エース・竹田祐投手(3年)に交代した。

 報徳学園は0-2の二回1死二塁から池上颯内野手(3年)の中前打とエラーで1点を返し、守備では三回1死満塁で先発・西垣雅矢投手(3年)から三塁を守っていた池上に交代。池上は後続打者を見逃し三振と捕邪飛に打ち取った。

 打線は直後の三回2死二、三塁から篠原翔太捕手(3年)の右前適時打で同点に追いついた。3-6と逆転された後の九回は1死一、二塁から小園海斗内野手(2年)の右前適時打で1点を返したが、次打者がニゴロ併殺に倒れた。

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