報徳学園 勇退の永田監督「すばらしい選手たち」に感謝

大阪桐蔭の西谷浩一監督から労われる報徳の永田裕治監督(左)=甲子園(撮影・持木克友)
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 「選抜高校野球・準決勝、履正社6-4報徳学園」(30日、甲子園球場)

 報徳学園(兵庫)は履正社(大阪)に九回逆転を許して、優勝した2002年以来となる15年ぶりの決勝進出を逃した。

 今大会限りで勇退する永田裕治監督(53)にとって、これが最後の指揮となった。試合後は監督に勝利をささげられなかった選手たちが号泣する中、同監督だけは淡々とした表情で、「(準決勝の)4校中、ウチが1番劣っていると思うが、選手には感動しました。コツコツと自分の庭のように走り回った。僕自身ここまでできるとは思わなかった。素晴らしい選手たちです」と、感謝を込めて語った。

 報徳学園は0-2の二回1死二塁から池上颯内野手(3年)の中前打とエラーで1点を返し、守備では三回1死満塁で先発・西垣雅矢投手(3年)から三塁を守っていた池上に交代。池上は後続打者を見逃し三振と捕邪飛に打ち取った。

 打線は直後の三回2死二、三塁から篠原翔太捕手(3年)の右前適時打で同点に追いつき、六回は2死二塁から長尾亮弥外野手(2年)の中前適時打で1点を勝ち越し、3-2とリードした。

 九回に4点を失い3-6と逆転された後、九回裏は1死一、二塁から小園海斗内野手(2年)の右前適時打で1点を返し、なおも1死一、三塁と粘ったが、最後はニゴロ併殺に仕留められた。 

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