日本ハム・大谷、雄星撃ち! 憧れの花巻東の先輩から初!さらにマルチ!
「日本ハム1-8西武」(31日、札幌ドーム)
チームは開幕戦黒星発進となったが、日本ハムの野手・大谷が存在感を十分、示した。「3番・指名打者」で出場し、花巻東の先輩・菊池から2安打。チーム唯一の複数安打と気を吐いた。
憧れの先輩との対戦にスイッチも入った。13年3月30日以来2度目の対決。当時は2打数2三振に倒れたが、この日は成長の跡を先輩に示した。三回2死一塁。内角直球を思い切り引っ張ると鋭い打球は右翼フェンスまで瞬く間に転がった。今季初安打は二塁打で、六回にも右前打を放った。
「全く歯が立たなかったことはなかった。自分としても(打撃が)よくなってると感じた」と恐縮気味に振り返った。
菊池の存在がここまでの成長へ押し上げてきた。「唯一の先輩なので普通の投手とは違う」。リーグ優勝を決めた昨年9月28日。菊池との投げ合いで1安打完封勝利。この日は野手として攻略。栗山監督も「しっかり対応できていた」と目を細めた。
右足首痛でWBC不参加の悔しさをバットにぶつけた。テレビ解説で札幌ドームを訪れた小久保監督には「20年の(東京)オリンピック、(21年の)WBCを中心になって引っ張っていってほしい」と激励された。球界の未来を背負う大谷が開幕戦で輝きを放った。